ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.9:第9回 日本一決定戦

「FJ KING OF KINGS」
通称「日本一決定戦」。毎年年末に全国の強豪達を一同に集めて行われる、文字通り日本一速いFJドライバーを決めるレース。一年間の集大成ともいうべき、ドライバーにとって最も重要な、そして最大の晴れ舞台。ただ一人だけが得る事のできる栄光を目指して、熱い戦いが繰り広げられる。今年の開催は日本レース界の聖地と言ってもいい鈴鹿サーキットでの開催となりました。F1でお馴染みのコースの前半区間、ホームストレートとS字コーナーのみを使った東ショートコースでレースは行われます。1周約55秒とかなり短い全長ですが、高速コーナーの1コーナーやリズミカルなS字コーナーなど、なかなか攻略しがいのあるコースです。

19日〜20日 練習日
初日は午後から2本の走行が行われました。とにかく初走行となるサーキットだったので、飛び出さないように慎重に走りぬくことに専念しました。その結果、決して速く走れたわけではありませんが、コースのリズムだけは身につける事ができました。
2日目はなんと雪!朝からしんしんと降ってます。そのためタイムスケジュールが遅れ、走行時間は減ってしまいました。雪が弱くなった時を狙って走行を開始するのですが、なぜか走り始めると雪が強くなり、全然笑えません。僕も雪の中走行しましたが、視界は悪いし風は冷たいし鼻水は出るしで大変でした。しかし冷えたウェット路面での走行は結構好きなので、なかなか楽しめました。こんな中楽しんでるのはあまりいなかったのでは?と思います。

21日 公式予選
いよいよ決勝日です。当日は天気が良く、朝日が眩しいくらいです。が、なんとサーキットの路面は凍結。まさにスケートリンク状態。氷に反射した朝日がさらに眩しいです。またしても笑えません。氷が解けるのを待つため、1時間タイムスケジュールが遅れて予選開始となりました。A・B・Cの3組に分かれて行われる予選は、各組シード選手が2人ずついます。シード選手は予選6番以内は確定しているため、いかにシード選手の中でトップタイムを出せるかにかかっています。
僕はC組で最後の組だったのですが、予選中はコンディションがどんどん良くなっていく状況で、かなり有利な立場にありました。いよいよC組の予選開始となりました。僕は序盤からペースを上げていきます。なかなか手応えがあり、乗れています。そんな中ピットインのサインが出て緊急ピットイン。何事かと思うと、どうやら同じ組のシード選手である水谷選手が途中でストップ、その時点で僕のポールが確定したようでした。あっけない予選でしたが、とりあえず優勝に向けて1歩前進です。

第2レグ
第1レグ、敗者復活を挟み、シード選手は第2レグからの出走です。第2レグはA・Bの2組に分けて行われます。僕はA組のポールです。なんと言っても鈴鹿のポールです。グリットにつけたときはちょっと感動しました。あのセナやシューマッハもこの風景を見たのかと思うと嬉しくなります。しかし感傷に浸っている場合ではありません。フォーメーションラップで入念にタイヤを温め、いざスタート!しかし失敗。1台にかわされ2位に。1コーナーで黄旗が出ていたためなかなか抜けずに周回します。残り5周ほどで赤旗中断。フォーメーションラップ後もう一度赤旗。集中力が落ちてきます。残り3周のスプリントで再スタート。しかしまたスタート失敗。結局3位でチェッカーを受けることに。まずいレースをしてしまい、反省。しかしこの反省を決勝で生かせるようにと心に誓いました。

決勝
泣いても笑っても最後のレースとなりました。グリッドは6番手。勝つチャンスは十二分にあります。日が落ちてきて路面は徐々に冷えてきており、フォーメーションラップでは第2レグ以上にタイヤを温めます。そして緊張のスタート。2レグの反省を活かし今度は成功します。2コーナーまでに2台をかわし4位に浮上。ところが、次の周から1コーナーで黄旗が出てしまいます。唯一といっていいパッシングポイントの1コーナーが塞がれ、1位から5位までが1列渋滞。もどかしいく歯がゆい周回を重ねます。
残り5周ほどで黄旗が解除となり、1コーナーでの争いが始まりました。しかし僕はストレートエンドまでに並びかけることができず、かわすまでには至りません。他の4選手も同じで、順位はそのままファイナルラップに突入。僕は最後のチャンスと思い2コーナーで前を走る松下選手をアウトからまくろうとしましたが、逆に後ろの荒木選手にかわされてしまい5位でチェッカーを受けることとなりました。

FJ最後のレースは結果はいまいちでしたが、レース自体はなかなか楽しめたのではと思います。一年間を通じて応援してくださった皆様、常に最高のマシンを用意してくれたZAPのスタッフの方々、尾川エンジンさんにTokyoR&Dさん、本当にありがとうございました。この一年は僕のレースキャリアの中で、きっと思い出深いものとなるでしょう。これからも活躍するのでお願いします。
 
では。



←前のページへ戻る

□■ 遠山勇人 □■
生年月日:1978.10.22
血液型:RH+AB
出身地:長野県
最終学歴:東京科学芸術専門学校

1998年
レーシングカートを始める。
NTC選手権・第6戦YO83クラス優勝
2000年
ZAP SPEED加入
2002年
筑波シリーズ開幕戦でFJ1600デビュー
FJ1600東北シリーズ・ランキング2位
(PP2回・優勝1回・BL獲得1回)
2003年
FJ1600東北シリーズチャンピオン
●HPhttp://www8.ocn.ne.jp/~racing/








ドライバーオーディションスペシャルサイト


ZAP SPEED MAINTENANCE FACTORY (ZMF)

ZAP SPEED Jr.(ザップスピードジュニア)

メールマガジン

チーム員専用ページ

ZAP SPEEDのスタッフがあなたの疑問にお答えします




Copyright © ZAP SPEED.All Rights reserved.


Created by Sidepond advance