ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.48:フィジカルトレーニング
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ZAP SPEEDでは発足時から私の経験によってフィジカルトレーニングにおけるウェイトトレーニングの比率が高いメニューを出している。

ドライバーに渡したメニューをジムのトレーナー等に見せると、レーシングドライバーのトレーニングにしては高荷重×低レップスだと指摘されたという報告が何例かある。中にはトレーナーに、低荷重×高レップスやバランスボールの上で低荷重トレーニングをするプログラムに書き換えられたドライバーも居た。

この様な事は今でもたまに見られる。


ジムのトレーナーは一応専門学校等を出て資格は持っているのだろうが、レースには素人だ。いうなればド素人が憶測で書き換えたと言い換える事も出来る。

では、私はというと、スポーツはずっとやってきてかなりハードなトレーニングも積んできた。現F-NIPPONの石浦選手が練習生として在籍していた頃は、ZAP SPEEDに所属する全ドライバーと比較しても最も筋力があった。このフィジカルを構築してきた経験が根底にある。
その上、若いドライバーは毎年オーディションによって加入してくるから、まっさらの状態から出来るだけ短期間でレースに必要なフィジカルを身に付けられる様試行錯誤をしてきた。現場での経験も最も豊富なのでは無いだろうかと思う。


今までにも石浦宏明選手や池田大祐選手等ZAP SPEED出身選手のフィジカルの優秀さはAUTO SPORT誌にも取り上げられて来たが、最近では2009年6月4日号の同誌に石浦選手がカコミで取り上げられている。さらに、同号では東京大学大学院の大谷教授によるレーシングドライバーのトレーニングに関する記事があり、ZAP SPEEDで各ドライバーに教えている事と同種の内容であり、当チームのフィジカルトレーニングの先進性を裏付ける事となっている。

池田選手や石浦選手の様に在籍中にこちらの要望通りハードなトレーニングを継続した選手は、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせたトレーニングまで行ったが、初心者には週一休みで行う有酸素運動と、週3日のウェイトトレーニングからメニューを出している。勿論個人差があるので、内容は各個人に合わせた内容となっており、定期的に体力測定をしてメニューを刷新している。

サプリメントの講習会もあり、前回は健康体力研究所から専門家を招いてセミナーを行ったが、それまで私が行っていたセミナーと内容的には同じであった。

ZAP SPEEDではサプリメントも早い時期から教育を始め、世の中でアミノ酸サプリメントというとまだペプチド状態のプロテインタブレットだった時代に、海外から個人輸入したB.C.A.A.やグルタミン等を紹介したりしていた。



現在のF3マシンはエボサスを用いている為非常にステアリングが重い。

更にF-NIPPONではドライバーエイドが議論される程ドライバーのフィジカルに厳しい状態になっている。フィジカルに厳しいマシンでZAP SPEED出身の選手の活躍が光るが、いざ上級のマシンに乗れる迄にステップアップしてからフィジカルトレーニングを強化しても遅い。フィジカル能力を上げるには長い期間が必要なのだから、早い時期に開始しなくては手遅れになる。半年やそこらでトップアスリートのレベルになれる訳は無いのだ。

石浦選手や池田選手は在籍当時から積極的にトレーニングに励んでくれたし、サプリメント等も積極的に活用した。逆に、彼等程こちらの出すメニューを忠実にこなしてくれたドライバーは稀だ。


つまり、最も努力したからこそトップカテゴリーまで登り詰められたのだと思う。


石浦選手と用賀のジムに始発の電車で行って早朝に取材を受けた事も、インターバルトレーニングで目白の急坂をダッシュして近所のおばさんに応援された事も、池田選手のトレーナーとして週3回程ジムに付き合っていた事も今では懐かしい思い出となっている。


対して、現在在籍しているドライバーの中でどれ程が忠実にメニューをこなしているのだろうか?

・メニューの刷新に訪れない。

・質問が来ない。

・メニューの刷新に来ても思いの外能力が向上していない。


口で何を言い訳しても、やっているかやっていない等直ぐに分かる。


思いあたるチーム員はもう一度気持ちを入れ直して頑張れ!!
本当にやる気があるなら幾らでも付き合うからな。



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□■ 笹川健志 □■
マネージメントディレクター。チーム運営に手腕を振るう。自分がレースするはずだったのが、いつの間にかレースを目指す若い連中の面倒を見る事に…。内間監督と供に「一蓮托生」理想のチーム創りを目指します。 理想のチーム作りと言うのは皆さんの理想をかなえること。「自分達の時代にもあったら良かったのに!」っていうチームを創る事。 チームが徐々に理想に近づいてゆくのが生き甲斐です。







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