ZAP SPEED RACING TEAM |
2009年3月12日号のAUTO SPORTにザップスピードが指導しているスポンサー獲得についての記事が掲載された。 ZAP SPEEDがマネージメントサポートをしている事をパンフレットに載せたのは発足から6年経過してからだった。それまでも他チームよりは積極的に営業活動の重要さを説明し、チーム員の企画書作りなどを手伝ってきていたのだが初期の段階では正直言ってまだ「勝ちパターン」とも言えるスポンサー獲得術を私が見えていなかった。 その頃のドライバーには今ほど合理的な方法や注意を与えられて居なかったと思う。発足2年目の藤澤彰彦選手の時はなかなか伝わらないもどかしさで声を荒げてしまった事もあるが、こちらの説明が上手くできなかった事と、通った企画書など成功実例が少なかった頃だったので説得力も無かったと思う。その上、どちらかというとスポーツは得意だが勉強は苦手という人の方がやや多い傾向にあるこの世界だから、理解しやすい順番や理解しやすい言い回しを工夫する必要もあった。 非常に速いドライバーだったので何とかしてやりたいけど、本人にうまく理解して貰えない現状にとても力不足を感じた。底辺カテゴリーではマネージャーといってもレーススケジュールや管理に関してだけやっていくしか無いのかな?っと絶望的な気持ちになった事もある。 でも、成功例が少なかった時代に私を信じて活動を続けてくれたドライバー達が居た。そして少しづつ協力者やスポンサーさんを増やして行くドライバー達も現れた。そうなると成功例や失敗例に基づいていくつもの共通項が見えてきて、「通る企画書」というものが出来るようになる。そして、机上の学問では無く数々の実戦から得たノウハウは「勝ちパターン」となり、雑誌に注目される程にZAP SPEEDのマシンにはスポンサーステッカーが増えていった。 ZAP SPEEDが「マネージメントについての指導」「営業活動セミナー」等スポンサー獲得に関する指導をしているというキーワードをパンフレットに載せたのは発足から6年経過した頃だったが、その後他のチームでも同様のキーワードだけはパンフレットに載っていた。しかし、マシンにスポンサーステッカーが増える様でも無い。 また、別のチームでは個人スポンサーは必要なくチームでスポンサー獲得を代行する、もしくはチームスポンサーで所属ドライバーの活動を援助するという内容をうたい文句にしていたチームもあったが最近サーキットで目にしなくなった。解散したのだろうか? うたい文句は先日逮捕された「浪速一の女相場師」と似ている。 ZAP SPEEDのチーム員では無い他のドライバーに聞いたのだが、ある団体が行っているスポンサー獲得のセミナーに行ったら名詞の渡し方とかお礼の角度とか新入社員の研修みたいな内容と、机上の学問の如き実例を伴わない理論で説明されたが役に立たなかったとも言う。実際に使える理論であるかどうかは参加してみないと分からないし、受講したら内容にかかわらず料金が発生するのだから、受講の前にその団体の実績について調べる必要がある。それを怠って、やめときゃ良かった等と言っても後の祭りだ。 え?ZAP SPEEDの営業活動セミナーを受講したい? どうぞ実績をよく調べて、とてもとても大変安い参加料だなと思った人だけ参加して下さい。 (←前のページへ戻る) |
□■ 笹川健志 □■
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