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一昨年のマカオからとても忙しく過ごし、コラムの更新が全く無かったですね。 今年のF-3ドライバーを選考するオーディションの時、昨年のコラムを見た関係者の方から「コラム見ました。マカオ大変だったみたいですね。」っと声をかけられました。「いや、アレは一昨年の初参戦の時から更新して無かったんですよ。今年はジョイントで2台のメンテナンスをしたのでケースバイケース(BOX)も十分に用意しました。」と答えました。 そう、あれから一年。毎年の事ですがチームの体制も徐々に充実しています。 さて、久々のコラムです。 先日用事があって、米国のLAに行きました。 ふと気が付くと、町中の至る所にNASCARののぼりというかポスター?旗状の看板が出ていました。このセンチュリーシティというビジネス街にも、ロデオドライブ近くのショッピング街にも、ミュージアムが並ぶ地区にもです。 ドライバーの顔写真付きで、街灯毎に違うドライバーです。 現地に住む知人の息子さんは小学生ですが、Jeff Gordonがカッコイイとか、Tony Stewartは強いだとか詳しいんですよ。 日本では、小学生でGTドライバーに詳しい子って稀じゃ無いですかね。 NASCARドライバーは今でも子供たちのアイドルで、クラスメートがNASCAR RACE観に連れて行って貰ったなんて言うとクラスでは凄い話題らしいです。 お父さんは、「子供は行きたがるんだけど、入場料は兎も角、NASCARグッズ買わないでは居られないから結構な出費になるんですよ。」っと言っていました。 日本のレースではマーチャンダイジングによるグッズ販売が全く上手く行っていないのに比べて凄い事です。 向こうの小学生は贔屓のドライバー(自分のアイドル)のTシャツとか誇らしげに着る訳ですよ。それって廻りの友達とかも「いいな〜」っと羨望のまなざしを向けるから駄々をこねても買って貰いたい訳です。 市販車が高性能になって、一般の若者がスピードに対する憧れを無くしている今、ドラマチックなレースを見せるとか、超日常のスピード感を見せるとか、何を見せたらレースの魅力が理解して貰えるか。そこのところが分かっていて立派なショーでありエンターテイメントになっているのがアメリカのレースなのでしょう。 日本も、細かいところで予選方法だとか、レギュレーションをどうとか、タイヤがどうとかなんて考える前に、観る側が面白いとか子供たちが憧れるレースを考えるべきかなと思いました。 この看板が表すとおり、向こうではドライバーがヒーローなのです。 自動車大国=日本というのは分かりますが、車の前に主役はレーシングドライバーで無くては憧れは生まれ無いと思いました。 (←前のページへ戻る) |
□■ 笹川健志 □■
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