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事務所に勤務するZAP SPEEDのスタッフ大倉君は、趣味でアロワナを飼っているのだが、彼が言うには魚が不機嫌だったりするのが表情で分かるというのだ。 私が思うには行動に現れるならともかく、表情が変わるというのは気のせいだと思うのだが、詳しく聞いてみると留守で家を空け餌をきちんとあげられないと不機嫌な顔になるのだそうだ。さらに目つきが違うのだとも言う。私は彼の申し訳ないという気持ちが魚の表情が違って見せるのでは無いかと思う。 練習を積む事によって、技術やスキルのレベルが上がるのは当然だが、場合によっては走行量と反比例してスランプに落ち込んだり、少しの偶然から自信を急速に付けたりもする。練習走行でうまくいかないと凄く難しい気がしてくるし、その日の路面グリップやエンジンの出力まで疑うドライバーがたまにいる。逆に、たまたま手応えから予測したタイムをラップボードが上回っていたりすると、とたんにグリップしている様な感じがするモノだ。これが波に乗る原因でもあるし、魚が不機嫌に見えるように心理的な錯覚がもたらす実際とのズレであり、上達が加速したりモチベーションを崩したりする。 こんな事を考えていて、みんなが怖いというある事の真理に気がついた。自分自身が日頃の練習に集中しきっていないことを、深層心理のどこかで感じているドライバーが内間監督を【不機嫌】に見えるのかもしれないということだ。(笑) 前回のコラムで触れた兎飛びの非科学的トレーニングは、こういった心理効果を使い「ここまで人一倍苦しい練習をしたのだから」と、魚が笑い内間監督が優しく感じる(監督ゴメン、実際優しいのだけど…)精神状態にする事が狙いなのかもしれないと思った。内間監督がいつもニコニコしている様に感じたらきっと速いドライバーになっている証拠でしょう。(爆笑) (←前のページへ戻る) |
□■ 笹川健志 □■
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