ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.7:いつも胸に希望を・・・

これから挑戦を開始しようと言う者が、可能性なんぞと口にして欲しくはないと思い ます。 「希望を胸に持っているということは無限の可能性を持っているという事だ」と、偉業を達成した人や、各世界の成功者は言いますよね。【なんかイイ事言ってるんだろうけど俺には分からないや】と思っている人も多いのでは無いでしょうか?

今回は、この偉人が良く口にする言葉を、「俺もいつかは言ってやる!」ということで考えてみましょう。

まず、プロレーシングドライバーになれる確率は大まかに計算してしてみましょう。 FJが年間8シリーズ、1シリーズの平均エントリー台数を20台とすると年間参加者が160名。F-4が両シリーズで35名程、FTが約30名、FDが18名、F-3の上位はプロと考えるとその他は約15名程。年間フォーミュラーのシーズン参加者は約260名程ですね。
その他、ハコ畑でステップアップするプロ志望者が何人いるか分かりませんが、現在のトップドライバーから逆算するとハコだけでステップを踏みプロになった人はそんなに多くは無いはずです。おおざっぱにフォーミュラーとハコの合計300名のレース出場者と、現在練習中のドライバーをレース出場者の3倍程いるとして900名。合計1200名がプロレーシングドライバーを目指しているとしましょう。対して、実際プロライセンスがあるわけでは無いし、プロの定義も不明確なため、レーシングドライバーとしてのみの所得でどれだけの人が食えているのかは推測となるのですが、日本国内でせいぜい多く考えても50名程度では無いでしょうか? この50名がランキングにしたがって毎年入れ替わる訳ではなく日本の場合新陳代謝が悪いようなので(一度名の売れたプロが長年君臨する傾向)、年に3名程が入れ替わるとしましょう。これをプロになれる可能性とすれば3/1200=1/400どう思いますか?意外に確率高いと思いませんか?

サッカーのJリーガーになることや野球のプロ選手となることに比べて分母も分子も少ないですが、その確率は好きなことをして飯が食える確率としては決して厳しいモノでは無いでしょう。しかし、長年レースで飯が食えるようになるのはやはり大変な事ですね。だからと言ってあきらめてしまえばそれまでです。

例えば、今村選手がFJとはいえ8連勝した事を確率で見ると、1レース20台平均のエントリーがあったとして、20の8乗って事になると、あ〜ウチの計算機では桁が足りない。 7連勝として7乗で1/1,280,000,000。(7連勝って事は例を工藤に変えましょう) 工藤選手は12億8千万分の一の確率を達成した訳です。 今村選手に至ってはまさに天文学的数字。これを達成した訳ですから凄いですね。この計算だって全員が完走した場合の単純計算で、毎レース必ずといって良いほど出るリタイアは入れてない訳ですからね。やれば出来るのです。希望が持ててきたでしょう。が、しか〜し。 FJで8連勝した今村選手でも同じレベルの人達が集まるF-4やFDでは両方合わせて1勝しか今のところ出来ていません。(これからスパートかけますよ!)

そうです。(原則的に)上のカテゴリーには、彼と同じように勝ち上がって来た人達が集まっているのです。 こう見てみるとステップというカテゴリー分けって素晴らしいシステムですね。(運転の実力だけでステップアップ出来て、全て縦並びの入れ替え戦があればですけど。) このような日本のトップカテゴリーから頭ひとつ抜けて、世界に出ていった日本のトップが全くと言って良いほど成績を残せていない世界選手権=F-1GP。やっぱりF-1ドライバー(の特にトップ)は超人ですね。よくモータースポーツの選手が自分を甘やかす言葉に「あいつとは資金力が違う」ってありますけど、そんなことを口にする奴は負け犬根性では無いでしょうか? オボッチャマという理由だけではステップアップにも限度がある訳で、彼等が途中まで有利だとしても世界に通用するには相当のウデも無ければいけない訳です。

さあ、自信が無くなった人はいるかな? 少なくともZAP SPEEDのメンバーは「何だ思ったより簡単じゃん」と思ってるよな??



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□■ 笹川健志 □■
マネージメントディレクター。チーム運営に手腕を振るう。自分がレースするはずだったのが、いつの間にかレースを目指す若い連中の面倒を見る事に…。内間監督と供に「一蓮托生」理想のチーム創りを目指します。 理想のチーム作りと言うのは皆さんの理想をかなえること。「自分達の時代にもあったら良かったのに!」っていうチームを創る事。 チームが徐々に理想に近づいてゆくのが生き甲斐です。







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