ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.5:ステップアップの現実

モータースポーツではドライバーのドライビング能力によってステップアップするシステムは未だ構築されていない。

え?と思われる人も居るかもしれないが、勝てば次のステップにあがれる訳ではないのが現状だ。だから、悲しいことに、フォーミュラーニッポンに乗っているから国内最高峰のドライビング技術をもったドライバーとは言えない。F-3ドライバーだからといってFJドライバーよりうまいわけでも無いのである。
プロライセンスが存在するわけでは無いことは内間監督のコラムにあるので省くが、ランキング制度も無い。 つまり実力を示すことが出来るのはその年に出場するレースで、他の出場者と相対的なパフォーマンスを示すことしか出来ないのである。 ランキング制度が定着し、皆さんもご存じなスポーツにテニスが有る。プロテニスプレーヤーを縦並びに評価している為、実力がよく分かる。

サッカーにも各国代表のランキングを示すことが有るが(2001年5月末日ではフランスがランキング1位だとか)、 テニスほど定着してはいないようだ。モータースポーツにもシリーズランキング以上の、せめてフォーミュラーでの縦並びの評価があり、 ランキング上位の選手からステップアップ出来たり、良い体制を選択出来る様なシステムが有れば、 資金力に関わらず運転能力の有る選手が世界に出られるようになるのでは無いだろうか?4輪に比べて2輪の方が未だこの辺はましな様だ。しかし、上記のランキング制度は現段階では夢のような話で、ドライバーは運転能力+資金力=ドライバー能力とされるのがきれい事抜きの現状だ。 よって、私達ZAP SPEEDはマネージメントにも力を入れ、セミナー等も開催し、運転能力だけでなく、 自己の可能性を少しでも高める努力をさせ、また、サポートしている。

子供達がサンタクロースやコウノトリの話を信じていてもいつか現実を知る様に、 レーシングドライバーもいずれ現実と向き合わなくてはならないときが来る。ZAP SPEEDでは早くに現実を教え、 正面から向き合い、早い段階から努力を開始させる事によって、自己の可能性をあげるのだ。



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□■ 笹川健志 □■
マネージメントディレクター。チーム運営に手腕を振るう。自分がレースするはずだったのが、いつの間にかレースを目指す若い連中の面倒を見る事に…。内間監督と供に「一蓮托生」理想のチーム創りを目指します。 理想のチーム作りと言うのは皆さんの理想をかなえること。「自分達の時代にもあったら良かったのに!」っていうチームを創る事。 チームが徐々に理想に近づいてゆくのが生き甲斐です。







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