ZAP SPEED RACING TEAM |
2007年1月14日。GOLD ON×ZAP F4オーディションでツインリンクもてぎに行ってきました。ついにウイングがついた本格的なレーシングカーに乗れる日が来ました。 F4に乗るにあたって、筑波ガレージでシート合わせや操作の説明を事前に受け、先輩ドライバーのアドバイスを聞いたりと準備を進めてきました。F4は、FJや一般乗用車に装着されているミッションと構造上の違いがあり、クラッチを使うことなくシフト操作ができます。じゃあ左足はどうするの?と思われる方も多いと思います。左足は置いておくだけでもいいですが、ブレーキに使います。俗に言う''左足ブレーキ''というやつです。左足ブレーキは今やF1をはじめレーシングカーをドライブする際の必須テクニックと言えます。 この左足ブレーキをいきなりやってやろうと思い立ち、「レンタカー大作戦」を決行しました。ATのレンタカーを借りてオーディションの前々日の夜中まで一人で練習しました。右足操作時と違和感なくスムーズに止まったり、ブレーキのリリース加減などに慣れるのがレンタカー大作戦の目的です。6時間ひたすら練習して返却時には「もう右足と変わらないレベルまできたんじゃねーか」と思うくらいまで上達しました。(自己判断のレベルですが・・・) そしてオーディション当日、コクピットに乗り込んでまず思ったことは「F4はでかい!」です。FJと比べてすっぽり体が入ります。全身をアルミモノコックに囲まれて乗り込んでいる姿は、外から見たらカッコイイだろうなぁと思いつつ、いざ発進!! 走ってみるとFJと比べ振動がすごく全身にその振動が伝わってきます。乗用車と比べたら乗り心地は最悪です。ただ乗用車でいう乗り心地の良さと、レーシングカーの乗り心地の良さは全く別物です。 スピードはFJとは比べ物になりません。去年まで活動していたFJを一瞬で抜き去っていきます。ストレートでは風圧で首が揺れ、コーナーでは今までにないGを受け、正直びっくりしました。左足ブレーキという新しいことを試す余裕などなく、走らせることでいっぱいいっぱいでした。 クラッチを使わないからシフト操作は簡単だろうと思いきや、タイミングが合わずなかなかできません。一本目走行後、マシンから降りると監督、マネージャー、メカニックの方からダメ出しの荒らしです。イメージをし直して、2本目最後の走行に向かいます。1本目と比べ、なんとか形になってきました。でもシフトを意識しすぎてブレーキも甘くなり、上手く攻めることができません。コース幅もかなり余ってます。満足いく走りができないいままオーディションの走行終了。 乗り終わって気づかされたこと・・・。 オーディション前、先輩ドライバーに「FJと比べてどうですか?」と聞いて「FJと変わらないよ」とか「体力的にも大丈夫」などと言ってもらいましたが、とんでもないです。 走行中、変な力が入っていたのかもしれませんが、息が上がってしまい、腕もかなりきてました。「次のコーナー、ステア切れるかなぁ?体持つのかなぁ?」と今までにない気持ちになりました。ZAPに入って3年間。ずっとトレーニングを積んできたので大丈夫だろと自信はありましたが、全然足りませんでした。特に首です。僧帽筋がかなり疲れました。あとは持久力のなさにショックを受けました。ほぼ毎日、片道25分の仕事先までの猛ダッシュチャリ通勤の往復。不定期のランニングや水泳では全然足りない事に改めて気づかされました。 初めて乗るマシンをコントロールするには、先ずそのマシンに対応できる体力が第一だと思いました。オーディションという緊張からか、ステア操作、ブレーキ操作、アクセル操作など、全ての操作において今までやってきたFJの時よりもかなり雑な操作だったと自分でも分かります。今考えると、もっと体力的に余裕があればもっと速く走れたのではないかと思います。つまり、FJをうまく走らせることができれば、あとはそのコントロールをどんなカテゴリーでも応用できるようにするだけなんだと思いました。「同じように発揮する」というのは今回のF4オーディションを受けてみて、難しい事なんだなぁと改めて感じました。次の挑戦時には最大限の力を発揮するためにも、先ずは体力だと自分なりの結論に達しました。 オーディションの結果は不合格。当然だろうと予測はしてました。あんなドライビングで合格できるわけがありません。悔しいけどなんか燃えてきました。見とけよF4軍団!!鍛え直していつか抜いてやる!!今年の参戦カテゴリーについては次回お知らせします。 (←前のページへ戻る) |
□■ 小山圭 □■ |
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