ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.6:第3戦レポート

金・土曜日
今大会からご支援下さるサポーターのステッカーを貼り、今まで以上に気合が入った状態でサーキット入り。走りのイメージも、いい感じで作ってきました。ところが、いざ走行してみると、トップからコンマ8〜9秒差位で負けています。チーム監督、インストラクター、チームのOB、F4に参戦している先輩ドライバーなど、チームのみんなから沢山のアドバイスをもらい、イメージも少しずつ変わっていきました。
しかし、その通りに走行しようと試みるもなかなか出来ず、タイムも上がりません。車載カメラも使い、自分の走りを検証してみると、「フロントを入れる意識がない」「向きが変わってないのにアクセル踏んでる」「ドライビングに余裕がない」など数多く指摘され、とどめの一言は「走りがダサい」とも言われ、自分の中に火がつきました。正直頭がパニック状態になりました。覚えている限りの走行時の状況を直ぐにノートに書き出し、一つ一つアドバイスと照らし合わせて整理し、頭に叩き込みました。土曜の夜も納得いくまでアドバイスをもらい、レースを向かえます。絶対カッコイイ走りをしてやるぜ!!と燃えてました。

予選
今回はバイト先の人も応援に来てくれているので、下手な走りをしたらもうバイト先での立場はないと思いつつ、金・土曜でアドバイスを受けたコーナーを修正して、今自分が持ってる理想のマシンの姿勢づくりをすれば必ずいけると思いながら、いざコースイン。
自分の前には金・土曜とトップタイムを出していた選手がいます。これはチャンス!!絶対ついていくぞと周回を重ねていきます。しかし、気合いが空回ったのか、4周ぐらいしてもなかなか1周を上手くまとめる事が出来ませんでした。
ここでクーリングラップを入れてタイヤを冷やすと同時に、気持ちを一旦落ちつかせました。そして再アタック。今度は次から次へと上手くコーナーを抜けていきます。「これいいんじゃね?」と思って最終区間に向かいます。しかしここでイエローフラッグ・・・。前の選手を抜くことは出来ないのでアクセルを緩めることに。結局8番手で予選を終えました。これも運だと思いました。
正直くやしい結果ですが、サポーターも沢山来ているので落ち込む訳にはいきません。まだチャンスはある!と深く考えず、笑ってリラックスして過ごしました。

決勝
地元にいい知らせをしたい、期待して応援に来てくれた人を喜ばせたい!と、決勝が近づくにつれ、どんどん気持ちが高ぶってきました。最後の最後までマシンを調節してくれたインストラクターの姿を見て「ここでやんなきゃ男じゃねー」とも思いました。気合十分です。

いざレーススタート。いいスタートを決め6位にポジションアップ。1周目の3コーナーで7位の選手がスピン。7位以降がめちゃくちゃになり、自分と後ろとの差がかなり開いたので、前だけに集中出来る楽な展開になりました。
目の前にいる5位の選手は、前回の第2戦のバトルで競り負けてしまった苦い経験があるので、今回勝ちたい選手の一人です。背後に付いて4周目、その選手がブレーキングミス。そこを逃さず抜いて5位にアップ。ここから数周にわたって近い距離で追いかけられました。ミラーには遠くなったと思えば近づいてくる凄まじいプレッシャーを感じました。前回の第2戦では同じ様な展開でそのプレッシャーに負け、ミスを連発して抜かれてしまったので、今回は「絶対ミスしない!来るならコイッ!!」て感じで、自分もプッシュして引き離しにかかりました。ミスが無かった訳ではありませんが、最小限に抑え、必死でコントロールしました。コンマ3秒、コンマ6秒、1秒・・・と少しづつですが後車を引き離し、ジリッジリッとトップグループに追い付いたレース終盤、3位の選手がコースアウト。これで4位です。3位も目の前!当然狙いにいきますが、あと一歩及ばず、結局4位チェッカーです。

今回、マシンは最高だったと思います。タイヤが垂れてきた後半、レーシングラインに乗せられなかったり、挙動を乱したりというミスが続き、もっと自分が上手かったら表彰台を狙えたと思います。表彰台を逃したのは悔しいけれど、このレースウィークでさらに速くなれる!と思えるポイントを発見する事が出来たので、とても嬉しいです。一番学んだのは、車速のコントロールがあいまいだったという事です。少し分かった気がします。この事を克服する為、今は早く練習がしたいという気持ちでいっぱいです。

最後に、もてぎまで応援に駆け付けて下さったサポーターの皆さんの声援は、とても励みになりました。応援ありがとうございました。



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□■ 小山圭 □■
生年月日:1984.11.1
血液型:B
出身地:福島県

2003年
FJ1600練習開始

2006年
FJ1600もてぎシリーズ参戦








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