ZAP SPEED RACING TEAM |
昨年のもてぎ最終戦でFJレースデビューを果たし、レース2戦目には「2004 FJ MASTERS RACE in MOTEGI」(FJ日本一決定戦)に出場し、予選でポールポジションを獲得。決勝レースでは4位入賞を果たしました。 2005年度は「FJ1600地方選手権 もてぎチャンピオンカップレースシリーズ」(通称=もてチャン)にフル参戦し、チャンピオン獲得を狙います。 先週行われたFJ東北シリーズでは、兄の正之が初優勝を果たしました。これにより、私にかかってくるプレッシャーはかなりのものでした。 なんとしても開幕戦を優勝で飾るべく、金曜日・土曜日と入念にセットアップに励みました。今回、気温が高かったせいかグリップが高く、コーナーでのマシンの安定性は良いものの、立ち上がり方向ではグリップが高すぎて失速してしまう傾向にあったため、セッティングが非常に難しく頭を悩まされました。翌日のレースは苦戦が予想されそうです。 公式予選 前日の練習時に方向性はつかめていたので、公式予選前にセッティングを替え予選に臨みます。公式予選スタート! 前日トップタイムを出していた選手の後ろにつけます。タイヤを温め始めて3周目、前車のスリップストリームに入って3コーナーに進入。とその時!! 前車がブレーキングでバランスを崩し目の前でスピン! 接近していただけに危うく接触するところでした。 そこからは、単独でアタックをすることに。狙うは勿論ポールポジション!!飛び出す限界ギリギリの速度で果敢にコーナーを攻め続けます!その甲斐あって、序盤から終盤にかけてトップタイムをマーク。残り3周あたりで順位が入れ替わり、一次3位へ転落。このままではマズイとさらにアタックをかけ、多少のミスはあったもののファイナルラップでタイムを更新し、1つ順位を上げ2番手で予選を終了しました。 ポール獲得はなりませんでしたが、単独で走行していてもトップと0.1秒差無かったので、「これなら絶対に勝てる!」と確信。頭の中でレースを組み立て、決勝ヒートに望みます。 いよいよ決勝レース! 念願の初優勝に向け気合が入ります!! 予選後に先輩ドライバーの方に、「1周目でトップに立ち、どれだけ2位の選手を引き離す事が出来るかがこのレースの鍵だぞ!」とアドバイスを頂きました。レース展開を頭の中で描きながら、マシンに乗り込みます! フォーメーションラップでタイヤ・ブレーキをしっかりと温め、グリッドへ。2番グリッドは進行方向に対して内側であるため、通常はほとんどの選手は走行しません。そのため、タイヤかすやホコリが多く滑りやすい状態になっています。つまり、スタートがとても難しい。 少しでも操作が荒いとすぐにホイールスピンしてしまうため、クラッチ・アクセルの操作がとてもシビアになります。ロケットスタートを狙って、つま先に全神経を集中させます。 5秒前表示が出て、レッドシグナル消灯!! 絶妙なクラッチワークでグッドスタートを決め1コーナーまでにトップに踊り出る!(実は、前に出たはいいけど次の2〜3コーナーまでのストレート区間で抜かれないかとても不安でした。)なんとかストレート区間を抑えきり、3コーナーにトップで進入。すぐ後ろに2位の選手がいたので、タイヤの温まっていない状況下でも果敢にアクセルを踏んでいきます!3コーナーを抜けた時点で、2位の選手との差が少し開きました。タイヤの温まっていない1周目のペースは自分の方が速いなと感じ、マージンを築くには今しか無い!と、ここから更にペースを上げ2位の選手を引き離しにかかります。 周回ごとに着実にマージンを広げ、安全圏まで来た時点でペースを一定に保ち、トラブルが起きないことを祈りながら初優勝に向け淡々と周回数を重ねていきます。ファイナルラップに入り、いよいよ初優勝が現実味をおびてきました。高ぶる気持ちを抑えながら、1つ1つコーナーを駆け抜けていきます。最終コーナーを立ち上がると、ピットウォールにはチームの人達がガッツポーズで迎えてくれました。そして遂に、トップでチェッカーフラッグを受け、念願の初優勝を獲得しました! デビューから2戦、最高の結果が残せず辛い時期を過ごしてきましたが、やっと優勝することが出来ました! 2003年にカートレースで優勝したのを最後に表彰台から遠ざかっていただけに、最高の気分でした! 今回のレース参戦にあたり、スポンサー様・サポーター様のご支援により参戦出来ましたことを心より感謝しております。 本当に有難う御座いました。 このまま連勝できるよう、更に精進してまいりますので、今後の活躍にご期待下さい。 (←前のページへ戻る) |
□■ 栗原宗之 □■ |
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