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東北シリーズも第3戦を向かえ、そろそろ「シリーズチャンピオン」の行方が気になるところです。現在トップは栗原選手で、その後を井川選手と僕が続いている状況。チャンピオン争いを考えると、今回のレースでは何としても「優勝」しておきたいです。これまで以上に気を引き締めて、レースに挑みました。今回の舞台は、今シーズン2回目の「スポーツランドSUGO」です。 7月8・9日〜練習走行〜 この時期は「梅雨」という事も有り、天候がとても不安定です。8日はドライコンディションでしたが、9日は打って変わって朝から雨が降っていた為、ウェットコンディションで練習です。SUGOをウエットコンディションで走るのは初めてなので、いつもより注意して走行します。滑るマシンを必死でコントロールしながら走行を重ねますが、ベストタイムはトップより1秒以上遅く、なかなか差が詰まりません。チームスタッフと話し合い、セッティングの方向性を修正して明日のレースに備えます。 7月10日公式予選(11:05〜20) レース当日は朝から弱い雨が降っていて、さらに霧まで発生していました。そんな状況の中、予選がスタートしました。濡れた路面は滑りやすく、バックストレート先のブレーキングでタイヤをロックさせてしまい、コースアウト!なんとかコースに復帰出来ましたが、かなり焦りました。集中し直して徐々にペースを上げて周回を重ねました。前日のベストタイムを更新するも、予選順位は2位。1位との差はまたしても約1.5秒あります。 決勝(12Laps) 予選から数時間が経ち、天気は次第に回復。路面も乾いてきて、決勝レースはドライコンディションになりました。スリックタイヤに履き替えて、セッティングもドライ用に変更しますが、所々にはまだ水溜りや川が残っているので気をつけなければいけません。フォーメーションラップで、コース状況をしっかり確認してスターティンググリッドに着きます。シグナルに全神経を集中し、スタートを待ちます。 シグナル消灯!しかし僕は完全にワンテンポ遅れ、痛恨のスタートミスをしてしまいました。予選4番手の関選手にあっという間にかわされ3位にダウン。ここから2位争いの激しいバトルが始まります!1コーナーで僕が抜けば、バックストレートで関選手に抜き返えされと、お互いに一歩も引かない競り合いが2〜9周目まで繰り広げられました。何とか関選手を振り切り、さらに“前”を目指してペースを上げた矢先、ブレーキングでミスをしてしまい、せっかく築いたマージンを無くしてしまいました。 ふと気が付くと、井川選手がハイペースで追い上げてきて、僕のすぐ後ろまで迫っていました!井川選手は僕のミスを逃さず、ホームストレートであっさりと抜かれてしまいました。その後、必死に食い下がりましたが、結局抜き返す事が出来ず、3位でフィニッシュ。 こんなに悔しい気持ちで表彰台に登るとは思いませんでした。原因が全て自分にあるだけに、余計に悔しいです。今回「優勝」出来なかったことで、シリーズチャンピオン獲得は非常に厳しくなりました。 今回のレースを終え、チームスタッフやチームOBの方々に僕のドライビングの癖や弱点を改めて指摘されました。自分でも「今より速く走る為にはどうすれば良いのか?」と悩んでいたので、とても参考になりました。先輩達のアドバイスをしっかり胸に刻み込んで、次のレースでは「優勝」出来るように全力を尽くして挑みます!! (←前のページへ戻る) |
□■ 神谷義之 □■ 2 |
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