ZAP SPEED RACING TEAM |
念願のレースデビューから約2ヶ月が経ち、2005年もすでに半分が過ぎようとしています。しかし、FJ東北シリーズはまだ始まったばかり。「レース初挑戦」の僕は、レースについて学ぶことが沢山あります。開幕戦で学んだ事を活かして第2戦に臨みます。 6月3・4日〜練習走行〜 第2戦の舞台は「仙台ハイランドレースウェイ」です。ここは天候が変化しやすく、路面も非常に滑りやすいので、ドライビングの難しいサーキットです。 僕はレースデビュー前の練習をこの「仙台ハイランド」で行っていました。ですから、SUGOよりもコースを熟知している事もあって、精神的に落ち着いてレースウィークを迎えられました。 金・土の練習日は、ハイランドの気まぐれ天気に振り回されました。曇りから一転晴れたぁ!と思うといきなり雲って雨が降ってきたり、霧が発生して雷が轟く程の豪雨になったり、とにかくコロコロと変化します。その中で僕は走り方やラインを変えてみたり、いろいろ試してみたのですがタイムには結びついて無い状況。このままでは、厳しいレース展開になりそうです。 6月5日 公式予選(10:30〜45) レース当日は、前日の夜に振っていた雨も上がり、天気は晴れてくれました。 しかし、コース上にはまだ水溜りが残っていたり、雨水が流れて川が出来ていたりするので注意しなければなりません。路面は部分的に濡れており、難しいコンディションでしたが、ドライタイヤ(スリック)を履いて予選に臨みました。コースインしてみると他のクラスが予選を終えた後だったのでライン上は乾いていましたが、水が溜まりやすいシケインやスプーンコーナー等はまだ濡れていて、タイヤが乗るとスリップして非常に危険です。路面状況に注意しながら予選開始です。 アタック開始から数周しますが、マシンの状態がしっくりきません。オーバーステアが強い為にマシンをコントロールするのが大変で、タイムも伸びません。また、路面状況が予想以上に悪く、他の選手のタイムも伸びていないようです。それでも果敢に攻め続けましたが、ベストタイムの更新が出来ずに予選は終了。今回も予選は3位。1位とのタイム差は約1.5秒と、練習時の差をそのまま引きずる結果となってしまいました。 決勝(12Laps) 予選終了後、マシンの状態をメカニックと相談し、セッティングを変更してもらいました。これなら、決勝で良いレースが出来るはず!と気合いが入ります!! 決勝レースは4台と少なくて寂しいかぎりですが、その分「内容の濃いレースにしよう!」と思いました。フォーメーションラップでの、マシンの感触は良い感じです。 シグナルが消え、レーススタートです!若干ホイルスピンしたものの、まずまずのスタート。1位の栗原選手のすぐ後ろにつけて1コーナーへ進入し「さぁ、ここからが勝負」です。何が何でもついて行かないとレースになりません!バックストレートを抜け、シケインに進入した瞬間・・・勝負は決まりました。セッティング変更で直ったと思っていたオーバーステアが直っておらず、その場でスピンアウト!!なんとかコースに復帰するも最下位まで転落。明らかなセッティングミスです。しかし、まだ1周目。気持ちを切り替えて、猛然と前を追い駆け始めました!! 4周目には渡辺・勝又両選手に追いつき、5〜8周にかけて3つ巴のバトルを展開!!最終コーナーや1コーナー進入では、3台並んでのブレーキング競争をしたりと激しい争いでした。そのバトルを制し、2位の座をを奪い返した時にはトップとの差が30秒近く開いていました。それでも最後まで諦めず、攻めの走りを続けたのですが、その差が縮まることは無く2位でフィニッシュ。1位の栗原選手にぶっちぎられてしまいました。 今回は、マシンの挙動をきちんとメカニックに伝えることが出来ずに、セッティングの方向性を誤ってしまい、レースを上手くまとめることが出来ませんでした。この経験を、しっかりと自分に刻み込んで次こそは上手くいくように頑張りたいと思います。「ドライビングだけでなく、マシンを仕上げることも重要」ということを痛感させられたレースでした。 (←前のページへ戻る) |
□■ 神谷義之 □■ 2 |
|||
Copyright © ZAP SPEED.All Rights reserved. |
Created by Sidepond advance |