ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.8:第8戦スポーツランドSUGO

●10月5日(土) コンディション/ドライ 公式予選

前戦美祢から今回の第8戦SUGOまで2週間という短いサイクルでのレースとなった。

ここ最近はレースとレースとの間隔が1ヶ月だったから、少々慌しく思える。特に前戦美祢ではサイドポンツーンを大破してしまったためSUGOまでには、メカニックのみなさん内間監督には余計な仕事を増やしてしまいました。いつもありがとうございます。しかも各種のシリーズ戦が終わりに近づいているため、僕は自分のレースがないときも毎週サーキット通い。(えっ!それはいつもどこかで見かけるって?)

さて、今回は今期2度目になるサーキット。仙台を制するが如く牛タンを食べ余裕を持って挑めようと思ったら、金曜のテストでトラブルが発生。駆動系のトラブルで、第2セッションをまともに走る事が出来なかった。
夜遅くまでセットを煮詰め予選日、今回はFTの予選が午後からにスケジュールが組まれていたのでドライバーにしてみれば、十分すぎるほどシュミレーションをすることができた。予選もそろそろと思われる30分前の暖気中に再度トラブルが発生!マシンからオイルが漏れているじゃないか!?
一気に僕のピットは慌しくなる。カウルを開けマシンをチェックするが、どうしてオイルが漏れているのかが分からない。応急措置を済ませるが、実際に走って見ないとオイル漏れが解消されているのかが把握できない。少々不安の中での予選スタートとなった。予選開始とともにコースイン、とりあえず1周を走行し恐る恐るピットへ戻る。幸いオイル漏れは走行中断するほどの重症ではなかったので、その場でタイヤを交換し再度コースイン。これで全快で走るしかない!!
1,2周を様子を見て走り、アタックを開始。この時点で5番手の記録をマーク。僕はすでにタイヤを交換しているので前半戦に勝負をかけるしかない。しかしクリアラップを取れなかったり、なかなか思うようにタイムアップが望めない。そんな中、ほかの上位陣はタイムアップをし遂に目標の1'24台に入れてくる選手もでた。僕も懸命の走りをし最終アタックでタイムを伸ばすも、順位の入れ替えには及ばず代わって最後に#63吉沢選手の見事なタイムアップのお陰で、ポジションをひとつ落とし明日の決勝を3列目の6番グリッドからスタートすることになりました。


●10月6日(日) コンディション/ドライ 決勝

昨日の予選の後、監督からは「もっと路面や周りの様子をみて走れば、ポジションアップに繋がった」と言われました。確かに予選前のバタバタとした状況に余裕を欠けていたとは思う。でもそのときの僕としてはタイヤ交換を済ませた以上、少しでもタイヤの良いコンディションでアタックをしようという思いから序盤から全開の走りをしました。
結果、今日のスタートは3列目から… 前に5台もいるとスタートが決め手になる。スタートは、前戦の美祢で見事ホールショットを奪った経験から昔のような苦手意識は持っていない。普段の走りからでもスタート練習を欠かさなかった賜物か?!

フォーメーションラップを周回しスタート位置に着いた。グリーンフラッグが振られシグナルが赤から青へ…前の方の動きを冷静に確認しつつ、自分の行くべき道を決める。明らかに#5柴田選手や#63吉沢選手の動きよりも自分のスタートダッシュのほうが優れていたので彼らを交わしながら1コーナーへ突っ込んでいく。やった!ポジションを2つ上げた!と思ったが、そう思った瞬間前方の選手にやや引っかかり抜いた#63吉沢選手に先行を許してしまう。ここで再度勝負へと思ったが、ここで無理してもしょうがないので吉沢選手の後方につき、走行することにした。これが苦しいレースの始まりとなるとは…。

結局1周目には、5位のポジションでコントロールラインを通過。周回数が進むにつれて、路面のコンディションもFTのラバーがのってきてだんだんペースが速くなってきた。しかし、僕のペースがなかなか上がらず前車との間は開いてしまう…代わりにスタートで出遅れた#5柴田選手が僕に追いついてきて、テールトゥノーズの状態!インフィールドでは追いつかれるが最終コーナーからストレートでは僕のペースのほうが良い。ストレートで何度も後方柴田選手の存在を確認しつつ、ラップボードでは残り周回数を確認。「なんと!まだ半分も残っている。」この事実を知り僕は愕然としたが、すぐに気持ちを入れ替え前のみを見て走った。
1周1周を確実に走り、ファイナルラップに突入。相変わらず真後ろには柴田選手がぴったりとくっついている。ここからが最後のチャンスなので、柴田選手は必ず仕掛けてくると思い気を引き締めて走行した。馬の背コーナーに若干オーバースピード気味に僕が突っ込んでしまい「やばい!抜かれる」と体勢を直ぐに立て直した。サイドミラーで後方を確認すると僕の走りに引き込まれたのか柴田選手も同様にコーナーに突っ込み、スピンをしていた。これで長かった5位争いに終止符が打たれた。

僕は結局、スタートでのポジションアップに留まり、5位でチェッカーを受けた。

今回のレースは、スタートでポジションを上げることができたものの後半は前を追うどころか後ろからの追撃をうけつづけるという苦しいレースだった。しかし、いままでだったら弱気の部分がでてしまったかもしれないが、トレーニングを始めてから体は勿論のこと、メンタル面でも強化されたと今回、苦しいレースで感じた。監督の言うとおり、運を引き寄せるのも実力のうち。どうしてももう今期は後2戦しかないのだから、この2戦で勝利を掴みます。



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□■ 池田大祐 □■
生年月日:1982.11.10
血液型:RH+A
出身地:東京都
今年度ゼッケン:14

1998年
新東京サーキットをホームコースにカートレースを開始
2000年
地方選手権関東東シリーズFR-2クラス ランキング6位
2001年
全日本カート選手権に参戦中ZAP SPEEDドライバーオーディションに合格。
2002年
ESSOフォーミュラトヨタランキング6位
2003年
ESSOフォーミュラトヨタランキング3位 スカラシップを獲得し、04年度全日本F3へ参戦予定

●HPhttp://www.d-ikeda.net/








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