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●9月21日（土） コンディション/ドライ 公式予選 今回のセントラルパーク美祢サーキットは、僕にとって初走行のコースです。 山口県に位置し、茨城のガレージから遠く離れていたこともあり、 テストにも行くことが出来ずにいきなりのレースウィークでの初走行を迎えました。 茨城から山口までマシンを運んできてくれたメカニックの皆さんには感謝です。レース前からＦーニッポンのDVDを繰り返し見て、コースレイアウト図を穴が空くほど見てコースの感じを掴んでいたとはいえ、 初めてのコースでいきなりレースとは緊張する。初っ端からうまくいくわけもなく、水曜日の練習走行ではトップの1秒落ち！？ のタイムという手厳しいスタートとなった。  しかし、使える時間を最大限に利用しセットを煮詰め、予選前日の練習走行ではその日のトップタイムをだしホッと胸をなでおろした。 前回鈴鹿での予選の屈辱から僕の勝負魂に火を点け、美祢に来るまでにチームマネージャー笹川さんの下厳しいトレーニング（いけぴームキムキ計画）に耐えてきた。お陰で僕の体は見違えるほど筋肉がつき始めている。その成果も見ることができるだろうし、今回の予選では不思議と緊張せずに予選を迎えることが出来た。 予選時間がスタートし、他のマシンが出走してから僕もコースイン、タイムアタックを開始する。感触は悪くない。前日までの走行をみて今回の予選ではタイヤ交換をせずに予選を走りきりタイヤを温存する作戦にでている。いくら真夏に比べるとすごしやすくなったとはいえ27度を越す気候では、路面温度は上昇する一方だ。すると後半はタイヤがきつくなるだろうから序盤から勝負にでないといけない。序盤から積極的な走りを試みた。5周目にはこの日のベストである1'28.065をマークし2番手につける。前にいるのは＃7平手選手のみ！ 2番手のまま後半に入るが、他者もなかなかタイムが伸びてこない。僕は変わらずにぎりぎりのアタックを続け、今期初のポールポジションを狙う。 タイムは2番手だが、ラップのアベレージは僕が上回っている。後一歩で届く…しかし、無情にも15分間はあっという間に過ぎ去り、明日の決勝は今期2度目の久々のフロントローからのスタートとなります、今回の美祢は自信があります！●9月22日（日） コンディション/ドライ 決勝 昨日の予選後自分の走りと併催レースのFーニッポンとの走りをくらべてみた。 当然僕のマシンより速度が格段速いのにコーナーへの進入スピードも速い！FTでもいっぱいいっぱいなのによく曲がれるもんだと、ただただびっくり。 そうこうしているうちに決勝の時刻が迫ってきたが、今回は調子が優れているので特にマシンも手を加えることなく 皆いまいち居場所が見つからずピットガレージをウロウロウロウロ…いつもよりも余裕をもって決勝を迎えられた。 スターティンググリッドに着く。久々に戻ってきたこの位置！やっぱりスタートは前が見える位置からじゃなきゃと思いつつも、ポールからのスタートにあこがれ、左前を恨めしく思う。次！がんばります！ グリーンフラッグが振られ、いよいよスタート。ここで前に出られれば、 美祢のコースの特性上よほどのことがない限りポジションを落とすことは無い筈…余程のことがないかぎり…。  もうここまできてしまったらスタートで1コーナーに飛び込むしかない。 シグナルが変わりスタート！クラッチトラブルを抱えながらも1コーナーに飛び込むまでに＃7平手選手の前に出ることができた。 やった！トップでオープニングラップを周回する。後続も思ったほど迫ってこないので、 少々余裕を持ちつつなおかつ攻めの走りでトップでの走行を楽しんでいた。後続はスカラシップの車両ばかり。しかし、最終コーナーの一歩手前の90度に近いコーナーに差し掛かったとき、 悪夢は突然訪れた。路面に砂利が出ていると確認したときにはすでに遅く、砂利に乗ってハンドリングを取られスピン！ 何とかコースに戻らなければと思っているうちに、後続から赤い車両が僕めがけて突っ込んでくる …万事休す…ドッカーン！衝撃と共に僕のマシンは右サイドポンツーンを全て失ってしまった。ピットに自力で戻るが、修復するには時間が足りず僕の初優勝は夢となってしまいました。しかし、今回のレースで僕は残りのレースの手ごたえを確実に感じました。 予選タイムでは後一歩のとこでトップには届かなかったものの、予選のアベレージタイムは誰よりも好タイムで安定して走れていたし、苦手意識の強かったスタートも富士に続きトップで1コーナーに飛び込むことが出来たし、なにより今回トップを走れたことは僕に自信を大きくつけてくれたので、 次戦は2週間後の菅生ですがここでは今回逃した優勝を必ず掴みます。 （←前のページへ戻る） |
□■ 池田大祐 □■
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