ZAP SPEED RACING TEAM |
●8月23日(土)コンディション/ドライ 公式予選 シーズンも後半戦を迎え、優勝どころか表彰台も遠のいている最近のレース。毎年F1観戦に訪れる、憧れのここ鈴鹿サーキットでなんとしてでも結果を残したいのですが…。 鈴鹿は去年のFJ日本一決定戦で僕が4輪デビューを飾ったサーキット。(鈴鹿は、鈴鹿でも東コースというショートコースでしたが・・・)今回はフルコース、F1マシンが走っているコースを自分が走るとなると気合が入ります。しかし、先週のテストからコースアウトを繰り返したり、いまいちリズムに乗れずにあっという間にレースウィークに突入。金曜日の練習走行では、ようやくまとまりつつある状態になったのですが、まだまだ納得がいかないまま土曜日の予選を迎えてしまいました。いつもは午前中に行われることが多い予選ですが、今回は午後からとなりました。午前中は併催レースの予選や練習走行があり、路面状態が気になるところです。 いよいよ予定時刻がせまりピットに出て準備を進めます。準備も完了し、ピット出口のシグナルが青に変わり、予選開始を知らせます。僕も気合を入れコースに飛び出た!いやコースから飛び出した?!アウトラップを周回しコントロールラインに戻ってきて、アタック開始!… なんと次の瞬間僕は1コーナーのグラベルに文字通り飛び出していました… このまま終わるわけもいかず、何とかコースに戻ろうとマシンを動かそうとしますがうまくいきません。それもそのはずマシンの左フロントアームが無残にも曲がっているではないか。オフィシャルに誘導され、僕は改めて「やってしまった…」と気づきました。幸い僕の体には異常がなく(後日キックバックの影響か体が痛かった)マシンはチームスタッフの手で修復し、僕は明日の決勝を嘆願書提出というなんとも不甲斐無い結果で迎えることになりました。明日は、何も考えることなく走るだけです!10台抜いてくるまで帰ってくるな!との命令もでていますのでがんばります。 ●8月24日(日)コンディション/ドライ 決勝 悪夢のコースアウト・クラッシュ・予選ノータイムから一夜明けた、24日。今日は、朝から快晴を迎えていることだし、気分を新たに行くのみです。昨日の結果がドラマの幕開けだと信じていきましょう。 グリッドにつき、フォメーションラップが開始された。今回は、予選15番手!(今期の最低!)ということもありいつになくシグナルが遠い…(僕の視力がよくってほんとに良かった)昨日コースアウトした1コーナーを通過したがシビアになることなく余計気持ちが奮い立たされ、いよいよスタート! くだり気味の鈴鹿のスタートは僕にとってちょっと苦手・・・。でもスタートで2台のマシンを抜き、1コーナーに飛び込んだ。前に14台ものマシンがいることは、こんなにも大変なんだと感じつつ周回を重ねる。1周を終え、コントロールラインに戻ったとき、僕は11位を走行。目指すは、10台抜き! もう後がない状況が気持ちを奮い立たせたのか、ガンガン攻めることができ、且つその中でも冷静に状況を捉えることができた。周回を重ねるうち、前を走っているマシンがスピンする場面も増えてきた。しかし僕は巻き込まれることなく回避し、順位を上げていく。 中盤の5周目には、4位争いの集団の最後尾に付くことが出来た。一気に4位獲得といきたいところだが、とりあえず前にいる#63吉沢選手から。しかし、簡単には抜くことが出来ない。後ろから見てても自分のほうがラップを速く周回していると感じたので、スプーン仕掛ける。2台並んで走行、アウト側にいる僕のほう不利な立場だったけどいつもより速い速度で進入してアウトからオーバーテイク、6位奪取!と思った途端、目の前にいた#1井上選手がスピンをし、僕は5位に浮上。残り周回数も僅かになり、前半のプッシュからかタイヤが厳しい状況になっていくが僕は諦めることなく、前をいく#71村杉選手を追う。しかし、無情にも最終ラップを迎えてしまった。 結局、僕は5位入賞という結果でチェッカーを受けた。結果としては決して満足するものではないが昨日の予選結果を考えると、目標の10台抜きも達成しピットに戻ることも許され、久々にレースをしたという気になり自信を回復できるきっかけになったと思う。 次回は、もっと前からのスタートで優勝を飾りたいと思っています。 (←前のページへ戻る) |
□■ 池田大祐 □■ |
|||
Copyright © ZAP SPEED.All Rights reserved. |
Created by Sidepond advance |