ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.4:筑波シリーズ・第3戦

前回のもてぎシリーズ第2戦から束の間、休む間もなく早速筑波シリーズ第3戦が始まります。筑波シリーズは#82甲野選手が開幕から2連勝しているためチャンピオンを獲得するためには今回のレースは絶対に落とすわけにはいきません。否が応にも気合いが入ります。

5月22日(土)
今回はフリー走行が1日だけなので上手く時間を使わなくてはいけないな、と思っていたのですが3本のうちの2本がウェットコンディションとなってしまいました。その為いろいろ試したい事があったのですが試せずじまいで終わってしまいました。天気予報も明日は
雨は降りそうにないということで多少の不安を感じながら1日目終了。
しかし他の選手も同じことなので気持ちで負けないようにしてレース当日を向かえます。

5月23日(日)
朝になり空を見上げると今にも降りだしそうな厚い雲が広がっています。しかも5月下旬とは思えないような肌寒さです。今回は受け付けから予選開始までの時間がけっこうキツキツで慌ただしく予選の時間を向かえます。なんとか雨も降らずコースイン。
とにかく無我夢中でアタックしますが思うようにタイムが上がりません。そうこうしてるうちに予選終了。結局10番手と中団に埋もれてしまいました。甲野選手はというとポールポジションを獲得しています。最低でも甲野選手よりも前の順位でフィニッシュしないといけないのにこれは痛過ぎます。とにかく決勝は死ぬ気で抜きまくるしかありません。しかもこの追い抜きの難しい筑波で。


決勝
気温もそこそこ低いので、最初の2〜3周はフォーメーションラップでタイヤを温めた者勝ちだと思いガンガンタイヤを温めます。フォーメーションラップも終わりシグナルに集中。シグナル消灯。絶好の動き出しでポジションアップしたと思ったら『ありゃ、ギヤが入らん・・・。』2速になかなか入らず失速。入った頃には元通り。でもとにかく抜くしかないので第2ヘアピンの進入で『うぉりゃ〜〜っ!!』気合いの鬼ブレーキング!3周目まで毎周ここで抜いて7番手まで上がると前にはZAPの大波さんがいました。大波さんにも同じように仕掛けますがなかなか抜かせてはもらえません。

の後約10周にわたりずっとバトルを繰り広げます。サイド・バイ・サイドになったり抜いたり抜かれたりかなり熱いバトルをしていましたが終わりは突然やってきます。最終コーナーで大波さんが少しはらんだので一気にイン側へ入ります。一回前には出たのですが少し無理してイン側へ入ったため車速が乗らず1コーナーでアウト側から抜かれてしまいます。しかしまだ諦めずクロスラインで横に並びます。アウト側に僕、イン側に大波さんで1ヘアピンに進入。ブレーキングで少し前にでてターンインと思った瞬間自分の車の後部パーツが回りながら飛んで行きました。多分大波さんがブレーキミスから僕のマシンの左後部にぶつかってしまったのだと思います。そのままグラベルにはまってしまいました。諦めずにもう一度エンジンをかけて再スタートを試みますが空しくタイヤが空回りするだけです。悔しさや苛立ち、いろんな感情に包まれました。マシンからおりてコースの外に出てレースが終わるのを待ちます。結局自分はこれで2戦連続リタイヤとなってしまい、甲野選手は2位でフィニッシュしました。

ピットに戻るとすぐに大波さんが『当たってしまって本当にゴメン。』と謝りに来てくれました。やっぱり同じチームでやり合うのはあまり気持ちのいいものではないですね。でもレースが始まったら全員がライバルなのでそんなことは言ってられませんが。

今回たくさんの課題も浮き彫りになりましたが筑波サーキットのような抜きにくいサーキットで何台か抜く事が出来た事はすごく自信にもなったので次に繋げていきたいと思います。



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□■ 安達元気 □■
生年月日:1983.3.10
血液型:RH+O

2003年
FJ1600東北シリーズランキング5位
2004年
FJ1600東北・もてぎシリーズ参戦








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