ZAP SPEED RACING TEAM





VOL.15:速くなるためのコツ

資効率の良い練習に関して掘り下げてみよう。
(テクニカルな事は内間監督のコラムに任せます。)

1,与えられた時間を走りきる

まず、テクニック云々の前にコースアウトは全く問題外だ。30分の走行で有れば30分フルに走りきらなければ費用だけがかかり、例えば1周目に飛び出したのではテクニックの向上は無いと言うことになる。1周目で有れば1周目にやること=コースコンディションの確認、ブレーキやタイヤを暖める等マシンの確認。初心者が1周目で飛び出す確立って非常に高いが、これをきちんと心がければ1周目の飛び出しは先ず無くなる。

2,モチベーションを持って練習にのぞむ

同じ30分を走るとしても、気持ちが集中して無くて、だらだらドライブをするのでは「同じ所をグルグル回って何が楽しいの?」って事になってしまいます。だらだら走るのならサーキットは面白くも何ともないです。景色もずっと一緒だしツーリングへでもいった方がいい。まして人の迷惑。集中力を切らした奴と一緒に走るのは本当にイヤなもの。サーキットにいてはならない人と言うことになります。

では、モチベーションを保つにはどうしたら良いか?

「目標が無くては当然モチベーションは低下する」って分かりますか?何の夢も希望も無ければ生きている意味さえ分からなくなる。逆に目標が明確な程達成率が分かりやすく、モチベーションを保つことが容易になる。

目標設定って?

例えば来春の開幕(3月頃)に筑波であれば58秒台前半をマークしていなければその年のチャンピオン獲得は厳しいと思った方が良いでしょう。勿論シリーズに参加している全ドライバーが(他チームのドライバーも含めて)当然毎レース成長して行きますので、シーズンが始まれば多少の伸び方の違いは有りますが、比例しながら成長して行くと考えても良いでしょう。つまり「シーズン開幕前あまり速く無かったドライバーがシーズン中急成長してチャンピオンを獲得した」等という少年漫画にありがちなストーリーに、現実ではお目にかかった事がありません。と言うことは現時点から開幕までに何秒タイムアップをしなくてはならないのか?

そのためには
今月は何秒ぐらいのラップタイムをクリアしなくてはならないのか?
と言うことは今日は何秒まで行かなくてはならないのか?
この走行では何秒まで行かなくてはならないのか。

と、どんどん掘り下げて具体化して行きます。
この具体的目標は絶対であり、クリア出来なければスケジュールを調整しなくてはなりません。こうすることによって高いモチベーションを保ち、妄想では無く一歩一歩の自己進化を確認しながら前進できるのです。つまり、モチベーションを保ちながら自信も高めて行けると言う事。他チームのドライバーの読者も多いようなので今回はここまでにしますが、ZAP SPEEDのドライバーはこういったスケジュールの組み立てや目標設定も、チームとディスカッションしながら作って行きます。これがドライバーマネージメントです。

目標達成の為に必要資金が不足ならスポンサー獲得の活動のスケジュールや企画書作製の手伝いまでするのです。ZAP SPEED発足の時から我々が「ドライバーマネージメントに力を入れる」と言ったら、他チームも見よう見まねで「マネージメント」と口にするようになりましたが毎年他チームから移籍してくるドライバーに聞くと???です

以上がHPで受付されているメールマガジン「ZAP SPEED NEWS Vol.28」に掲載した『ドライバー虎の巻 ZAPイズム』ですが、読者の方から次の意見を頂き、返答を致しましたので追記致します。

> 速く走るため、目標を定めることは大切とのこと、もっともです。
> しかし、自分で勝手に何秒と決めて走ったところで、速くなる動機にはなり得ないと思います。
> まず、自分のレベルがどの程度にあるのか、他の人より遅いとしたら、コースのどの部分でどの位おそいのか、予め分析しておく必要があろうかと思います。

貴重なご意見有り難う御座います。今回のコラムはレース出場前の練習中のドライバーや初心者を対象に書きました。

おっしゃるとおり、レースに出場するレベルになれば、目標タイムを定めるより、未知の領域に挑戦すると言うことになるのでしょうが、ある一定レベルまでは目標を明確に定めた方が上達速度が早いという経験から書きました。
また、テクニカルな面は「内間監督のコラムにて」と書いたように、テクニカル分析は無くてはならない項目です。こちらもおっしゃる通り、コースのどのコーナーのどの場所で、どういう症状が出ていて、それがタイムにどのぐらい影響しているかを分析しています。この際ZAP SPEEDでは上級のドライバーに対しては、データロガーを用いて、パソコンで解析します。この辺を煮詰めるにはセッティングとの関連が出てきます。ですから、ドライバーインプレションと、ロガーに現れる各箇所別のタイム(Gセンサーからターンの弧を求めるため数メーター単位の経過時間が割り出せ、区間と言うより詳細に解析出来ます)、同じくロガーに現れるGセンサーやダンパーストロークセンサー・ステアリングの蛇角・スロットル開度・車速などを総合して解析し、更に上のタイムを目指しております。しかし、コストの関係上チャンネルの多いロガーを積むのは一線級のドライバーのみとなります。(チャンネルの少ないものは練習用車でも何台かは搭載しています)そこで、発展途上のドライバーが有る程度のレベルに達するまでは、目標設定をして自己努力を促す様にと書きました。段階によって求められる事も違いますので、今回のコラムは初心者対象のものとお考え下さい。上級者は上記の様にF-3レベルの部分まで追求しています。

表現が下手で誤解が生じた様ですね。以後気を付けます。ご意見本当に有り難う御座いました。御陰で読者にどう伝わったかが分かりました。今後の糧とし、もっと分かりやすく面白いメールマガジンに出来るように努めます。今後も応援よろしくお願い致します。

このようなメールのやり取りがあると、メールマガジンを読んでくれているのだなと大変嬉しくなりました。



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□■ 笹川健志 □■
マネージメントディレクター。チーム運営に手腕を振るう。自分がレースするはずだったのが、いつの間にかレースを目指す若い連中の面倒を見る事に…。内間監督と供に「一蓮托生」理想のチーム創りを目指します。 理想のチーム作りと言うのは皆さんの理想をかなえること。「自分達の時代にもあったら良かったのに!」っていうチームを創る事。 チームが徐々に理想に近づいてゆくのが生き甲斐です。







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