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VOL.20:スーパーFJもてぎ最終戦

いよいよシリーズも最終戦です。条件付きですがシリーズチャンピオンの可能性を残してのレースです。その条件とは、僕が優勝し、ポイントリーダーの井川選手が3位以下になればチャンピオンになれます。最低限の条件である優勝に向け、気合を入れてサーキットへ向かいました。

今回のレースでの自分のテーマは、誰よりも速く走り、自分の限界を引き上げることです。その裏には鈴鹿サーキットでの走行の反省があります。今回のレースウィーク前に日本一決定戦を見据えて鈴鹿サーキットへ練習に行ってきました。初鈴鹿の走りは地元のS-FJ選手と比べてかなりレベルが低い走りでした。バックミラーに見えたと思ったら一瞬で抜かれてしまう始末です。初走行とはいえ、5セッションも走ったのに追いつくことができなかった自分のレベルの低さを痛感しました。監督からも「お前がもてぎで速いのは走り慣れてるだけ、マシンの限界が分かってないから、初めてのサーキットで遅いんだ。それが今のお前のレベルだ」と言われ、悔しい気持ちでいっぱいになりました。もうチャンピオン獲得は二の次という気持ちです。マシンの限界、タイヤの限界を感じて自分のレベルを上げることで頭がいっぱいでした。

そんな気持ちでいざフリー走行の1本目!と思いきや、ミッションにトラブル発生。その日のうちに修復不可能ということでこの日の走行を終えてしまいます。試したいこともあったのですが残念です。でも、考えようによってはレースウィーク初日で良かったです。これがもし予選や決勝中だったら・・・と思うとラッキーだったという事です。という事で初日は僅か20分で走行終了。。。トラブルもレースのうちと割り切り、土曜日のフリー走行に切り替えます。

土曜日1本目、もうガンガンいきます。路面のグリップが良く、マシンの調子も最高です。中古タイヤでコースレコードに近いタイムが出るなどいい感じでした。マシンの動きが気になるコーナーもありましたが、NEWタイヤを履けば直るだろうと読み、セット変更はなしです。また今回からエンジンの点火タイミングを変えられる装置や、燃料の濃さを変えられる装置が新たに付けられました。いろいろと試し、正直はっきりとした違いは感じられませんでしたが、ベストタイムが出たときの値に合わせて明日のレースに備えます。明日は地元福島県から大応援団が来るので、ボディにワックスがけしてマシンをピッカピカにしました。


〜予選〜

今回も地元会津から応援バスツアーの企画が立ち上がりました。予選には間に合わないということで、予選の結果は電話で伝えることになっていました。ポールポジションの約束をしていたので、何が何でも取らなければならないという気持ちでいっぱいです。
8:25分。予選開始の合図と同時にコースイン。この日の気温、路面温度はかなり低く、なかなかタイヤが温まりません。何度もタイヤをロックさせ、コースアウトしそうにもなりましたが、タイヤの温度を上げようと必死にマシンをコントロールしていきます。ベストタイムが出るのは最終ラップになるはずです。そこでどれだけ集中できるかが大事です。しかし、タイヤが温まってきて「さあ、これからだ!」というところで赤旗中断。ここまでの順位はスーパーFJの中で5番手。このままではヤバい・・・。
数分後、予選再開。残り時間約5分、計測周回にして2周です。最後の1周にかける思いで攻めました。そしてチェッカー予選終了です。最終ラップでベストタイムは出せたという感触はあったものの、昨日のフリー走行より攻めきれていない感じだったので順位が気になります。不安を抱きながらピットへ戻りました。
「どうだ?」と電光掲示板を見ると一番上に「11」の文字が・・・。「オッシャー」と叫びました。約束の、そして優勝を狙う僕にとってもっとも重要な場所であるポールポジションを獲得できました。早速バスツアーの方々に報告をし、次に決勝へ向けてスタッフと打合せをしました。予選はひどいアンダーステアでした。しかし、決勝はお昼で気温も路面温度も上がってくるはずです。路面温度が上がればこのアンダーステアも消えるはずだと予測し、セット変更はなし。タイムも決勝のほうが速くなるはずです。コースレコード更新も見えてきました。


〜決勝〜

決勝スタート約1時間前にバスが到着しました。ちょうど暖気するところだったので間近で聞くエンジン音にビックリのようでした。1番を獲れて良かった良かったというみんなの顔を見て元気100倍、テンションアップです。前回はいろいろと問題があり、ピットまで案内できませんでしたが今回は40人全員をピットに案内することができました。いろいろとご手配下さいましたツインリンクもてぎのスタッフ様、オーケイズ後援会の皆様本当にありがとうございました。

と、そうこうしている内にスタートの時間です。
今回も僕が先導のフォーメーションラップです。かなり気持ちがいいです。ウェービングやブレーキでタイヤを温め、いざレーススタート。
好スタートを決めることができ、1コーナーをトップで抜けていきます。が、5コーナーで2位の井川選手にインを突かれ2位に後退。タイヤの温め方が甘かったせいだと思います。オープニングラップを2位で通過。予選とは別のコースかと思えるほどグリップが上がっており、ガンガン攻めていけるなと思いました。「踏める踏める!!」 って感じです。そして3周目の1コーナーでオーバーテイク!!1位にカムバックです。
ここからは自分との戦いです。「マシンの限界、自分の限界、誰よりも速く」を胸に攻めていきます。ブレーキングポイントもどんどん詰めてペースを上げていきます。ファイナルラップまで攻め続け、そのままチェッカー。ポールtoウィンで優勝できました。コースレコードも更新でき、最高の形で終えることができました。


表彰台からの眺めはイメージしていたものとそっくりでした。ほんとビックリです。イメトレの大切さを実感です。応援団の方々から胴上げもしてもらい、感激、感動です。
残念ながら1ポイント差でシリーズチャンピオンにはなれませんでした。ライコネンの大逆転チャンピオンのようにはいきませんでしたが、自分のできる範囲のことはやれました。井川選手チャンピオンおめでとうございます。

次は鈴鹿サーキットで日本一決定戦です。今回浮き彫りになった課題、タイヤの温め方が重要になってきます。「お前がもてぎで速いのは走り慣れているだけだ」と悔しい一言を言われたので「俺はどこでも速い」ということを証明するためにも絶対いい走りをしなければなりません。そうでなければステップアップの資格はないと思います。チーム加入以来、僕の走りを4年間見てくれているインストラクターから「やっとふつうに走れてきた、これがふつうだ」といわれました。このふつうの走りを毎周できるようになってまたさらに上のレベルの走りができるようになると思います。この「ふつう」を超える走りを日本一決定戦では見せつけてやります!!
レーシングドライバーにとって大事なことの一つに“どこのサーキットに行ってもいきなり速い”があります。今までもてぎで学んだクルマやタイヤの限界時の挙動、鈴鹿でも学んだ事の全てを出して走れば良いのです。やってやります!!
また自分にとってレース前で大事なことの一つに如何にテンションを上げるかがあります。「イケイケのテンション」があれば調子も上がるという事に気づきました。このイケイケテンションで臨むためにも、睡眠、食事、その他自己管理に気をつけてレースを向えたいと思います。

最後に、開幕戦の敗戦からここまで挽回出来たのも、チーム関係者、スポンサー、サポーターをはじめ、たくさんの方々のおかげです。本当にありがとうございました。
今回もバスツアーの企画や引率を先頭にたってやってくれたサポータークラブの会長、事務局長をはじめ、遠いところから見に来てくれた方々、VIPな待遇を用意してくれたツインリンクもてぎの関係者の方々、本当に感謝しています。(三ツ星レースになったかな???)
まだまだ成長していきますので引き続き応援宜しくお願い致します。



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□■ 小山圭 □■
生年月日:1984.11.1
血液型:B
出身地:福島県

2003年
FJ1600練習開始

2006年
FJ1600もてぎシリーズ参戦











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